日本の部屋 



豊かな水と緑と、四季のうつくしさ。
そして、したたかな民族性(^^ゞ・・・昔の日本人の生きていく為の賢さ、頭のよさに脱帽なのです。

湿気が多いから、しっとりした性質と言うわけではないでしょうが、カラッとした物より、ジメッとした話が多いような・・
わ、悪口ではないですよ(^◇^;)これがまた、しっとりとして好きなのです

日本のお話って、心理的に攻めてくる。すごい国だなぁと、思うのです。



                    中世の部屋へ

              
  桃太郎   きび団子つながりからか、岡山の昔話として知られていますね。川から桃が流れてきて、中から
  生まれた桃太郎。犬、猿、雉をひきつれて、鬼が島へ鬼退治。きっと、日本一有名な話でしょう。
  一寸法師   親指くらいの小さな一寸法師。お椀の舟に、箸の櫂で川くだり。京の都へやってきます。
  こちらも、京の都で鬼退治。でも、原作の一寸法師って、結構詐欺師なんです。
  浦島太郎   古くは日本書紀、万葉集から。韓国にも良く似た話があるそうです。こちらは亀でなく鯛だそうな。
  助けた亀に連れられて、海の中。竜宮城で過ごしているうちに、何百年も過ぎていた話。
  鉢かぶり姫     「鉢かつぎ姫」だったようです。肩まで隠れそうな鉢を被せられた姫の幸せ探しの物語。
  人は姿だけではない?でも、姫を見初めた御子息は、姫の美しい手に惹かれたと書いてありました。
  夕鶴   佐渡に伝わる「つる女房」の昔話を、木下順次が戯曲化した事で有名になったそうです。決して
  見てはなりません・・美しい布を織っていたのは、助けられた鶴だったのです。
  雪女   小泉八雲の怪談が有名ですね。「遠野物語」などでも、各地に雪女の話はあるようですね。
  吹雪の夜、山小屋で雪女と遭遇した若者。「おまえはまだわかい・・」と殺さずに去っていきます。
  その翌年、同じような吹雪の夜、美しい女性が、若者を訪ねてくるのです。
  かぐや姫   「竹取物語」。日本最古の昔話と聞きました。竹から生まれた、かぐや姫。誰からの求婚も受けず、
  満月の夜、月から天女が降りてきて、かぐや姫は月に帰っていくのです。
  天の羽衣   もともとは、中国から来た昔話のようですね。天女の羽衣を隠してしまった若者。それを知らず、
  天に戻れない天女は、若者と暮らすようになります。でも、ある日、隠した羽衣を見つけるのです。
  赤い人魚と蝋燭   小川未明の童話。いわさきちひろさんの挿絵が印象的に残る哀しい話。人間に育てられる人魚。
  でも、お金ほしさに、人魚は、見世物小屋に売られていくのです。哀しく、憤る話。
  鬼の手   都の橋に現れる鬼の腕を、人間(たしか、わたなべのつな)が切り落とし、鬼が取り戻しに来る昔話。
  人間vs鬼の戦いが、なぜか雅。ワクワクする、お勧めのお話です。
  泣いた赤鬼   人間と仲良くなりたいのに、恐がられる赤鬼。青鬼は、悪者を演じ、赤鬼をヒーローにするため、
  一芝居打つのです。赤鬼は人間と仲良くなれますが、青鬼はバレルからと、去っていきます。
  いいの?これで終わっていいの?一番大切な友達を失ってるよ赤鬼さん。
  三枚のお札   小僧さんが、やまんばに追われながら、三枚のお札を投げて対抗(便所の神様がくれるのよ♪)。
  赤い札は炎、茶色の札は山、青い札は川が出てきます。最後は・・和尚様が一枚上手(^^)
  舌きり雀   おじいさんが助けた雀の子。おばあさんが舌をちょん切ってしまいます。(酷!)
  雀の宿にたどり着くまでの試練。お土産のつづらの人間欲。雀の着物姿は可愛い。
  おむすびころりん   おじいさんが、うっかり転がした、おむすびが、ネズミの穴へ落ちていきます。「おむすびころりん♪
  すっとんとん♪」かわいい歌で、ネズミたちが、おしいさんをもてなしてくれます。 
  金太郎   足柄山の山姥の子どもだったり、そうでなかったり。くまと相撲して勝つのですから、
  個人的には山姥の子の方が、ファンタジーで素適。(神奈川県伝説と書かれてました)
  花さか爺   ♪裏の畑でポチが鳴く♪正直爺さん掘ったなら♪大判小判がざっくざっく、ざっくざく♪
  昔話では「シロ」なのに、なぜ、唄は「ポチ」?  ・・ポチはないと思うぞ・・・。
  ぶんぶく茶釜   人間に捕まって、とっさに茶釜に化けたタヌキ。お寺に献上されて、火にかけられ大騒ぎ。
  迷惑かけたと、見世物小屋で、綱渡りの芸を披露します。(群馬県伝説と書かれてました)
  きつね葛の葉   人間に助けられた白い狐。正体がばれて、泣く泣く屏風に歌を残します。
  「恋しくば たずねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみくずの葉」
  その時の子どもが阿部清明といわれています。
  瓜こ姫と天邪鬼   瓜こ姫を騙して代わりに長者に嫁入りしようとした天邪鬼。天邪鬼は、男の子だったり、瓜こ姫に
  嫉妬する山姥だったりするようですが、後者は、あまりに山姥の最後が酷いので、パス。
  悪さが過ぎた天邪鬼の設定が好みです。
  うさぎとかめ   これ、中国か、アジアか、なんだか色々発祥地書かれてましたけど、わかりません〜。
  新潟には、うさぎとかめその後という話があるそうです。
  ごんぎつね   新美南吉の童話。ひとりぼっちの、こぎつねごん。若者が、病気の母のために獲ったうなぎを、
  知らぬ事とはいえ、いたずらで逃がしてしまいます。ごんは、自分と同じ、ひとりぼっちになった
  若者に、茸や栗を、そっと持ってきます。でも、そうとは知らない若者は、ある日鉄砲で、
  ごんを撃ってしまいます。回りに散らばった、どんぐりや茸を見て、真実を知るのです。
  てぶくろを買いに   これも、新美南吉の童話。寒い冬の季節。狐の坊やの手は可哀そう。
  おかあさんは、子狐の手をそっと包み、片手だけ(片足?)人間の子どもの手にします。
  「これで、里へ行って、てぶくろを買っておいで。決して間違えて、狐の手を出してはいけないよ」
  子狐は、里のよろず屋の戸を叩きます。「てぶくろください」でも、それは狐の手でした。
  物語の最後に、狐のお母さんが、「人間とは・・よいものかしら・・」とつぶやく言葉が印象的。
 古事記
  イザナミとイザナギ   古事記。日本を創ったといわれる神様の夫婦。
  黄泉の国に妻を探しに行くまでは良いのですが・・・。  
  天の岩戸   隠れてしまった太陽神、天照大神を、岩戸から引っ張り出す神様たちの宴会作戦。
  やまたのおろち   天照大神の不肖の弟。スサノオノミコトの、やまたのおろち退治。
  おろちの尻尾から、たしか宝刀が出たらしい。 (島根県に伝わると書いてありました) 
  ヤマトタケル   少女のような姿で、おっそろしい刺客。容赦ないから、この人。女装して、近づき、クマソの国の
  長を、暗殺してしまう時の凄さは戦慄ものです。古事記の話自体が残酷だから仕方ないですね。
  オオクニヌシノミコト   「大黒様」「因幡の白兎」で親しまれていますね。やっと、やさしい神様が出た〜と、
  ホッといたしました。ウサギが騙したのは「ワニ」とありますが、鮫だったのですね。
  海さち山さち   兄の釣り針をなくし、弟は竜宮へ探しに行きます。釣り針は、鯛のノドに・・
  一番ホッとしたのは鯛だったとか。(ちがうって)
              

                    中世の部屋へ