新美南吉氏の童話。「ごんぎつね」のイメージ画です。

ススキにごん狐。赤い彼岸花にごん狐。
絵本の挿絵で見かけるパターンで恐縮です。

同じように、ひとりぼっちになった者に対しての、償いだけのはずが
ごんにとっては、楽しいものになっていったのかなと、そんな風に感じました。

とりかえしのつかない鉄砲ひとつ。
奪ってしまってからでは戻らない命は後悔しても遅いのですよね。


「北の賢治。南の南吉。」と言われると聞きます。
似ているその生涯に、対照的な童話描写ということのようです。
賢治氏の宇宙観といいましょうか何かを探し求めているような目線と
南吉氏の、生き方をそのまま描く目線でしょうか。


新美氏の描く仔狐や小さな子は、しぐさや言葉が素朴で愛らしいです。
小首をかしげて「ね。」「ね。」と問いかけてくるような。
ときおり、クスッと笑いたくなるような、
素朴で、やんちゃな可愛らしい描写の話が好きです。